大抵の非合理的行動というものは、『非論理』『制約』によって生じます。
『非論理』の度合いがもっとも高いのは「個人投資家」です。機関投資家と違い、多くの方がそれを専門でやってるわけではありませんので論理的アプローチという点ではどうしても機関投資家に劣ってしまいます。対して、もっとも低いのが「ヘッジファンド(私募ファンド)」です。ヘッジファンドは多数非精鋭で組織されている他の機関投資家とは違い、少数精鋭で組織されているので、この度合いがより一段と低くなっています。
『制約』の度合いがもっとも高いのは「(国内)機関投資家」です。第一に、他人のお金を預かっているので、その行動にいちいち「説明責任」を負います。購入するにしろ売却するにしろ、その都度納得のいく説明を用意しなければなりません。第二・第三に、預かった巨額のお金を「常に全額運用」しなければならないことが挙げられます。これは預けた側が運用に対して報酬を支払っていることに拠るためです。弟四に、限られた期間内で結果を求められることが挙げられます。これは月次報告、決算報告をおこなう義務を負っていることに拠ります。第五に、アクティブ運用型においてはベンチマーク(日経平均・TOPIXなど)を上回ることが絶対であることが挙げられます。でなければ、即座にベンチマークへの連動を目指した運用をおこなうパッシブ運用型に資金を移動されてしまいます。預けた側がいちいちアクティブ運用型にお金を預けているのはベンチマーク以上の儲けを得たいがためなのですから当然です。対して、もっとも低いのが「個人投資家」です。説明責任も運用義務もパフォーマンス基準も何もありません。
市場に見られる非合理的行動の大半が以上の理由から生じていると考えられます。
「非合理あるところにチャンスあり」